INTERVIEW

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オーディオブック
妹尾悟様

インタビューサンプル1

――なぜ、メフィスト賞だったのか?
基本的には編集者さんにセレクトしていただいて、それを受けて僕から「これは入れたいです」と2、3項目入れ替えました。20年の節目となった時期に選んだという意味では、この並びになるんじゃないかなというふうに思っています。

──20作リストの1作目はもちろん、『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』。2002年2月に講談社ノベルスで刊行(のち文庫化)された、第23回メフィスト賞受賞のデビュー作です。内容について詳しくお話を伺う前に……今やメフィスト賞といえばエンターテインメント作家の登竜門の一つとして認識されていますが、当時はだいぶ雰囲気が違いましたよね。メフィスト賞を投稿先に選んだ理由とは?
西尾 20年前のメフィスト賞は、僕に限らずたぶん全応募者が「自分のために設立された賞だ」と思っていた気がします。広く作品を募集している賞というよりも、「私からの一作を待ってるんだろう」と思っていました、勝手に(笑)。今ではそういう賞も少なくありませんが、編集部が全応募作を読んで、賞の母体となる雑誌『メフィスト』の巻末で必ず何かしらのコメントをくれる。自分の原稿がちゃんと届いたのか、誰かに読んでもらえているのか手探りの中で、応募しているという手ごたえがある、当時としては非常に画期的で独自性の強い賞だったんです。